【鉄道】ブダペスト-ワルシャワ 直通列車Báthory乗車記
1月20日、ブダペストからワルシャワまで直通列車Báthory号で移動した。
8時40分発でスロバキア・チェコを通ってポーランドの首都ワルシャワ(19時3分着)へ向かう。
切符はポーランド国鉄のWebhttps://www.polrail.com/enで購入し、UPSで日本まで発送して貰った。(こういったサービスは日本のJRよりヨーロッパの方が断然進んでいる)
列車は4両編成で、1・2両目はクラクフ行きの2等車で3両目がワルシャワ行き2等車、4両目が1等車になっていた。トーマスクック時刻表やDBのネットでは食堂車連結となっていたが、この日は連結されておらず残念だった。
定刻より10分程遅れて出発。1等車は私の他に1人だけでガランとした車内。
Nagymaros-Visegradを過ぎた辺りからドナウ川が近づいてくるが、川沿いに道路が走っているだけで、両岸共に何もない。さしものドナウ川もこの辺りでは寂しい限りだ。
Szobを出てすぐにスロバキアに入るが、小さな鉄橋が有るだけで、地図を見ながら意識していないとどこが国境かは全く分からない。
スロバキア内では停車の度に1,2人乗ってきたが、ブラチスラバでほとんど下りてしまい、ブダペストからの客は早くも私だけになってしまった。
スロバキア最後の駅Kútyを出る時には遅れを取り戻して定刻で走っていた。どこが国境だったか判然としない内にチェコ最初の駅Břeclavに着いた。
チェコに入ると段々乗客が増えて賑やかになってきた。スロバキアもチェコも田園風景の中を走っており、予想していた森は殆どなく、曇っている為か山も全く見えない。
定刻14時9分にBohumín着。26分の停車時間を生かして買い出しに出た。売店でサンドイッチを買おうとしたがカードは駄目との事。そこで、駅に有ったATMにVISAカードを入れ最小金額を引き出そうとした所、いきなり日本語が表示され驚いた。
無事買い物を終え、列車へ向かうと解結/連結作業をしていた。
プラハから先に来ていたワルシャワ・クラクフ行きと車両の交換をしている。ブダペストからのクラクフ行きが切り離され、代わりにプラハからの車両が連結された。この様な複雑な作業は日本の鉄道ではもう見られなくなってしまって久しい。
Bohumínを出ると直ぐにポーランドに入った。
ポーランドに入ると乗ってくる乗客の数が断然多くなり、Katowiceからは座れない客で通路まで一杯になった。1,2等共に座席指定が義務付けられていると書いてあったが、どういう仕組みになっているのかは分からない。
定刻の19時3分にWarszawa Centralna着。
ハンガリー、スロバキア、チェコ、ポーランドと4つの国を駆け抜けた列車だったが、ブダペストからの乗客は私だけで、振り返ると4つの国それぞれの国内で完結していた客が圧倒的に多かった。国際長距離列車の存在意義が問われている様に感じた。